日清食品 ベトナムに生産子会社
日清食品ホールディングス(HD)は8日、ベトナムの即席麺市場に進出すると発表した。34億円を投じ、ホーチミン市近郊の工業団地に生産子会社を設立、2012年夏ごろをめどに出荷を始める。ベトナムの09年の即席麺消費量は世界4位の約43億食で、ここ10年間で約3倍に拡大した。エースコックが6〜7割のシェアを握っているとみられ、成長市場で追い上げる。
月内に製造・販売を手掛ける子会社「ニッシンフーズ・ベトナム」を設ける。工場の生産能力など詳細は明らかにしていないが、カップ入り即席麺や袋麺の生産を手掛ける見通し。
ベトナムは経済成長に伴い即席麺の市場が急拡大しており、消費量は中国・香港、インドネシア、日本に次ぐ。日本の市場が縮小する中、日清食品HDはタイでの生産能力を4倍に引き上げることを決めたのに続き、東南アジアでの事業展開を加速させる。
出所:日本経済新聞(2011/3/8)
日清食品ホールディングスはベトナムでの生産を好感し続伸
日清食品ホールディングス <2897> は9日、続伸の始まりとなり、2934円(21円高)で寄ったあと2930円前後で推移。ベトナムに生産子会社を設立と昨日発表したことが材料視されている。
発表では、ベトナムは、即席めんの消費量が43億食(2009年推定)と中国、インドネシア、日本に次ぐ世界第4位の市場で、成長著しいアジアでの事業展開を加速する体制を構築するため、アジア戦略本部を新設し、ベトナムの消費者に提案。ホーチミン市近郊の工業団地に生産子会社を設立、2012年夏をめどに出荷する。
出所:Searchina(2011/3/9)
流通と小売り市場の近代化が進んでいないベトナムにおける
市場開拓の歴史は非常に険しいものであり、
それゆえに、ガリバーとなった今、エースコックが持っている有形/無形の資産は、
模倣しがたく、圧倒的な競争力の源泉になっています。
「市場が伸びているから、参入しましょう。」
「近隣国で成功したから、ベトナムにもいきましょう。」
では、うまくいかないのは当然のことで、
いかなる工夫と、いかほどの覚悟を持って参入するのか、というところです。