ロジスティクス市場は、外資が7割を握る

ロジスティクス市場、外資のシェア7割

ベトナムで輸送、配送、保管などを含むロジスティクスサービスの市場規模は120億米ドル(1米ドル=約81円)に上り、国内総生産(GDP)の15〜20%を占める。ただ、シェアの7割は高い競争力を持つ外資系企業が握っているという。21日付ラオドン電子版が報じた。

ロジスティクス分野に参入する国内企業は急速に増えつつあるが、実際は外国企業の代理店のケースがほとんどだ。一握りの国内企業が市場の小さな一角を占めているのみで、それらは激しい競争にさらされている。2014年には、世界貿易機関WTO)加盟時の公約により、外国のロジスティクス企業がベトナムに100%子会社を設立できるようになるため、ますます競争が激化するのは必至だ。

ベトナムロジスティクス協会によると、外資系企業は市場の7割を押さえている上、専門性の高いサービスを提供し、全国に流通網を構築している。一方、国内企業は経験や能力に欠け、新技術への投資も控えめなため、単純で単発的な業務しか担えないようだ。他社に対抗するには値引きを行うしかなく、国内企業間で客を奪い合っている状態で、多くは実質的に外国企業の下請けにすぎないとみられる。

出所:NNA(2011/3/25)