商船三井出資のコンテナターミナル、ベトナムで月内フル稼働

 商船三井は、経営に参画するベトナム南部のカイメップ地区のコンテナターミナル「タンカン・カイメップ・コンテナターミナル(TCIT)」を今月下旬にフル稼働させる。ベトナム南部はその地理的特性から、欧米へのコンテナ貨物の輸出拠点や、堅調なベトナム市場への窓口として注目されている地域。商船三井から出向しているTCITの栗田明社長は「年内に40万TEU(1TEUは20フィートコンテナ1個分)程度の取り扱いを目指したい」としている。
 【大型船が寄港】
 カイメップ地区はホーチミン市から南東約50キロメートルのカイメップ川流域に位置している。欧州、北米との基幹航路への接続のしやすさから、ベトナム政府が戦略的に港湾整備を進めている。TCITは商船三井のほか、韓国、台湾、ベトナムの海運会社が経営に参画している。面積約40ヘクタール、水深約14メートルで1万TEUの大型コンテナ船の寄港にも対応できる。


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