「戦略⇔実行」論⇔「戦略・実行不可分」論

「戦略が良くても、実行が悪ければ意味が無い」


だとか


「戦略だけで無く、実行も」


ということを、言う人がいる。


どうにも違和感がある。






この前のHBRに、


「戦略と実行は不可分一体で、そもそも実行出来ない戦略が『良い』ものであるはずがない。」


といった主張の論文があった。


僕には、そもそも「戦略」と「実行」が対立する概念である、という感覚が無い。

なので、上記の主張は、

「えぇ。まぁ。その通りだと思います」

という印象しか無かった。



しかし、

コンサルティング業界が立ち上がり、成熟していく中で、

「コンサルは、見た目は綺麗だけど実行できない戦略を提案してくる」

といった反応を受けながら、業界を進化させてきた人たちにとっては、


「戦略⇔実行」という2項対立が頭にあるんだろうな

という気がした。


「戦略・実行不可分」論は、その時代を経験していない、

僕たち世代の感覚なのかもしれない。


一方で、

しかしながら(/だからこそ)

「実行」を一旦脇に置いた、戦略論というか、机上論というか、理想論というかを、

正々堂々と青臭く熱く語れるのがコンサルの価値だ

という考え方の同年代のコンサルタントもいて、

それはそれで、好きな考え方である。